産科・婦人科
不妊症に対する鍼灸治療
挙児希望のご夫婦へ
最近では不妊症は世間でも認知される様になり、一昔前と比べても体外受精などの高度な治療を受ける方がとても増えています。 それは不妊治療の研究が日々進んできたという背景があるからでしょう。今までの医療では妊娠できなかった方々で、最新の医療により子宝を授かった患者さんはたくさんいらっしゃいます。
しかし一方で、体外受精の妊娠率自体が右肩上がりに向上しているかというと、実はほとんど変わっていない、もしくは下がって来ているという意見もあるのです。その一番の理由は、治療を受ける患者さんの年齢が上がっているからだと推測されています。そこで、不妊治療の成功率を改善する方法が他に何かないか、という動きの中で、鍼灸や漢方をはじめとした東洋医学への注目が高まってきました。 近年では鍼治療を併用した体外受精の研究論文も徐々に増えてきています。
私たちはこれまで不妊症に対する鍼灸治療の臨床・研究に取り組んできました。その中で、鍼灸がどのように作用し妊娠しやすくしているのか、少しずつですが分かってきました。当院では不妊で悩む患者さんの助けになれるように日々研鑽しています。お悩みの方はぜひご相談ください。
こちらでは、当院に来院される患者さんの代表的なケースをご紹介します。
①原因不明不妊と診断された患者さん
婦人科の病院で不妊の検査を受けた結果、「原因は分かりません」と診断されることは少なくありません。 原因がない、分からないという状況はとても不安を感じてしまうものです。 ただし、西洋医学においては原因はなかったとしても、東洋医学の見方で見ると「こんな体の状況では妊娠は…」と言える場合が多いのです。 ステップアップを勧められたが気持ちが着いていけないという患者さんは、少し立ち止まって自分自身のからだを見直すことをしてみてはどうでしょうか?安易にはいえませんが、ステップアップをせずに妊娠する場合や、なかには不妊治療を休んでいる期間に妊娠するケースが実際にあることも事実です。
②体外受精ー胚移植、顕微授精で結果が出ない患者さん
ステップアップ療法の一番上であり、もっとも高度な医療である体外受精ー胚移植や顕微授精を受けても結果がでない、何回も体外受精を繰り返したけど妊娠できない、という患者さんが藁(わら)をも掴む思いで鍼灸に来られることが多数あります。 この場合も、西洋医学においては他に打つ手がない状況であっても、東洋医学で体質を変えることで妊娠しやすい状態にすることが可能です。 「今まで体外受精を何回やっても一回も妊娠できなかったけど、はりを始めてやっと治療が成功した。」という患者さんを多々経験しております。 病院に行くだけではなく、他に何か出来ることはないだろうか、とお思いの方はぜひ鍼灸を受けに来て下さい。