全身を見る鍼灸治療

当院の治療の特徴は痛むところだけを局所的に治療するのではなく、全身的に治療を行う点です。
内臓(五臓六腑)の調子の崩れが様々な不調を起こしていると考え、特に脈診、腹診、背候診を大切にして診察しています。

鍼治療について

経穴(ツボ)に専用の鍼を用いて刺激をする治療です。主に使用する鍼の直径は0.12mm〜0.20mm(髪の毛と同じくらいの太さ)です。 鍼を刺すときには、鍼管と呼ばれる管の中に入れてトントンと叩いて瞬間的に刺入しますので痛みはあまりありません。患者さんの体質や年齢に合わせて、皮膚に接触する程度から、数ミリくらいまでの深さで調整して鍼をします。 刺入する鍼は使い捨ての鍼を使っていますので、感染症の心配はありません。鍼を刺入した後、すぐに抜く方法(単刺術)と刺したままにする方法(置鍼術)とありますが、当院では主に単刺術を中心に行います。

灸治療について

当院では鍼治療と併せて灸治療も行っています。灸治療は、もぐさを用いて経穴(ツボ)に温熱刺激をする治療です。灸には様々な方法がありますが、当院では主に3種類の方法を用いています。

  1. 棒灸 もぐさを棒状に包んだもの(棒灸)を皮膚に近づけて温めます。直接皮膚に接触しないので、やけどの心配がありません。とてもマイルドで心地の良いお灸の方法です。

  2. 透熱灸 米粒程度の大きさ程度にひねったもぐさに線香で火をつけてツボに温熱刺激を加えます。ピンポイントにツボを刺激する時には効果的な方法です。お灸と皮膚の間に液体やシートを使ってやけどをしないようにしています。

  3. 知熱灸 もぐさを円錐形にして皮膚に置き火をつけて、熱を感じたら取る方法です。火が皮膚に達する前に取るのでやけどの心配はなく、気持ちの良い方法です。こっているところや、腫れているところに用います。

その他の補助療法

患者さんの体質に合わせて、遠赤外線治療器や、電気温鍼器などで補助療法を行います。現代的な食生活、生活環境は潜んだ冷えを生じさせて、自然治癒力や免疫力を低下させています。これらの温熱刺激を行う治療器具は鍼灸の治療効果をさらに高める助けとなります。

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